思春期から更年期にかけて、私たち健康な成熟した女性には、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響で、ほぼ月に1度、子宮から出血がおこります。これはご存知のように月経といわれるもので、生理的な出血です。他に生理的な出血としては、分娩、産褥期(分娩の後、6〜8週間)の出血があります。この他の女性性器からの出血は、病的出血とみなし、「不正性器出血」といいます。
不正性器出血の原因は、あらゆる疾病があり、しかも、年齢によってその特徴が異なります。
20代の不正性器出血
この年代は、妊娠によるものが最も多く、次に炎症性のものが多くなっています。炎症性であれば、発熱や腹痛を伴います。
この年代で最も心配のない不正性器出血は、「中間期出血」といわれるものです。これは機能性出血のひとつで、排卵期にホルモンのアンバランスが原因でおこる軽い出血です。