『第一漢方漢方薬局』
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風邪クスリ選びのテクニック
風邪クスリ選びのテクニック (2010/2/15) |
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暑さと寒さ、湿気やクーラーの冷えなど、さまざまな要素がからみあう日本のカゼには、クスリ選びにもそれなりのテクニックがいるということです。 ゾクゾクッとするような寒気こそないものの、何となく熱っぽい、のどが痛い、セキがでる、口の中が渇く…夏カゼです。 中国漢方のカゼ対策はきめ細やかです。 冬のカゼを傷寒(しょうかん)、夏のカゼを温病(うんびょう)と分けて、持ち味も対照的な感冒薬を使いこなします。 夏のカゼ、温病の代表処方といえば「銀翹散(ぎんぎょうさん)」です。銀翹散は、明代から清代にかけて大流行した熱病のための治療体系温病学から生まれた処方の一つ。金銀花や連翹など、炎症を抑え、熱の害を取りのぞく生薬を主成分としています。これらの生薬には、細菌やウイルスを抑える力があるのも特色です。
寒さや冷えによって引き起こされる冬のカゼ、傷寒には体を温める働きの強い「葛根湯」がマッチします。しかし、体の熱を逃がしながら症状の改善につとめなければならない夏のカゼに、葛根湯では作用が逆。効果半減どころか、かえって症状を悪くしてしまうこともあります。 夏カゼと冬カゼで、クスリを使い分けることを覚えたいものです。ただし、クーラーのある日本の夏には、季節とは関係なく冷えからくる冬カゼも存在します。その反対に暖房過多で、冬に温病になる人も増えています。ゾクゾクする寒気から始まるカゼと、熱で始まり、のどが赤くはれ、水分をほしがるカゼの症状の違いを知っていれば、方剤を誤る心配はありません。 中国では、この銀翹散にさまざまな生薬をプラスアルファして、各地でたくさんの中成薬が生まれました。天津では、この銀翹散にひきつけを止める作用のある羚羊角(ウシ科の羚羊の角)を加えた「天津感冒片」が作られ、わが国にも輸入されています。中国のクスリで“片”とは錠剤、“散”とは粉末のことです。 もうひとつ、梅雨どきに多くみられるのが胃腸型のカゼです。熱や頭痛などのカゼ症状に、腹痛や下痢、吐き気など胃腸症状をともなうのが特徴です。 これは梅雨どき特有の湿気が、体表から入り込みカゼの症状を引き起こすとともに、消化器系をも侵すものです。全身がだるく、食欲不振、胃腸障害をともなう梅雨どきから夏場のカゼには「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」が適応します。
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