女性の生理とは
女性の体は、妊娠、出産に対応するように、周期的なリズムがあります。約28日を1サイクルとし、その中でホルモンの分泌によって卵胞が大きくなって排卵し、子宮が受精卵の生育のために準備をします。しかし、受精しなかった場合や受精しても妊娠しなかった場合は、子宮で準備したものが全部出血と共に体外に出てしまいます。これが月経です。女性の体はホルモンの働きによって体温の変化が起こります。
生理のサイクル
● 卵胞期
脳の視床下部の指令によって下垂体から2種類のホルモンが分泌されます。卵胞刺激ホルモンは、卵巣の中の卵胞を発育し成熟させます。成熟する卵胞は、数万個のうちの、5〜6個です。成熟卵胞から、卵胞ホルモンを分泌させる子宮内膜を増殖し、受精卵が着床しやすくしていきます。
● 排卵期
卵胞が十分成熟して直径0.2mm程になると、卵胞刺激ホルモンの分泌は抑えられ、同時に黄体化ホルモンが分泌されます。この黄体化ホルモンの刺激によって、成熟した卵胞のうちの1個から卵子が飛び出してきます。 これを排卵といいます。 排卵の前になると卵管はゆっくりと卵巣に近づきます。卵巣の先端にある卵管采が飛び出してきた卵子を取り込みます。
● 黄体期
卵子が飛び出した後の空になった卵胞は、黄体という組織になり黄体ホルモンが分泌されます。この黄体ホルモンの作用によって、血液と養分が子宮に送られ内膜の状態が整えられていきます。卵管の太い所で卵子と精子が結合して受精卵となり、子宮内膜に着床すると妊娠ということになります。
● 月経期
しかし、妊娠しなかった場合は、黄体の働きが衰えて黄体ホルモンも分泌されなくなります。そして不要になった子宮内膜が剥離(はくり)し血液といっしょに体外へ排出されます。これが、生理(月経)です。月経の情報が脳の視床下部に伝わり、同時に卵胞期がスタートします。
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